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あくまで個人の雑感です。

思ったことを適当に。

乃木坂46・16thシングル『サヨナラの意味』MVの感想と、個人的に印象に残ったシーン

乃木坂46、16thシングル『サヨナラの意味』のMVがついに公開されました。

www.nogizaka46.com

僕はこのニュースを読まずにいきなりMVから見始めたので、ニュースに書かれていたざっとしたあらすじは見終わってから読んだんですが、あの棘は常に出てるんじゃなくて、感情の起伏によって出たり引っ込んだりするものだったんですね。

見終った感想としては、「賛否分かれるだろうなぁ」というものでした。

今回の物語仕立てのPVにおいて、主役は完全に西野さんです。
橋本さんは、劇中において『棘人(しじん)』と呼ばれている、棘が出てしまう側の人間として、普通側の人間である西野さん演ずる少女が、『異形のもの』と『そうでないもの』の間にある対立を乗り越え、分かり合うための相手役としての位置づけになっています。

これまでの乃木坂PVでも、例えばガールズルールのように『全員が主役』といった感じのMVはありましたが、今回は橋本さんの卒業シングルという特別な立ち位置の曲のMVです。
この配役に納得しづらい方も当然いるだろうなぁと思います。

また、物語仕立てとしてはしょうがない面もあるかもしれないんですが、個々の出番にかなりの差があります。
西野さんと橋本さんで全体の9割、残りの1割を、残ったメンバーとゲストの嶋田久作さんで分け合っている感じです。
その1割の配分にもかなりの偏りがあるので、そこに納得できない方もいると思います。
正直、僕は最初に見た時衛藤さんと新内さんが見つけられませんでした。

ネガティブ寄りな感想から始まってしまいましたが、当然、いい所もたくさんあります。
まず、とにかく画面が綺麗です。美しいと言ってもいいと思います。
14thのハルジオンが咲く頃や、前作の裸足でsummerの時の色鮮やかさとは打って変わった抑え目の色合いで、色が暗く映えている感じとでもいうんでしょうか。
土着的な匂いのする今回の物語にとても合っていると思います。

また、MVに登場している各人の表情の豊かさにも驚かされます。
これは今回のMVが物語仕立てだということも一因だと思うんですが、「この人、こんな表情もするんだ(出来るんだ)」という箇所がいくつもありました。
物語とは切り離されている感もあるダンスパートでも、印象的な表情をしている方がたくさんいて、そこは個々の表現力の進化が現れているんじゃないかと思います。

全体的な出来に関しては賛否あるとは思いますが、細かいところを拾って見ていけば、いい所もあるすごく素敵なMVだと思います。

というわけで、以下、個人的に印象に残ったシーンについて、時系列順にツラツラ挙げてダラダラ好き勝手に語ってみようと思います。


0:20 冒頭の西野さん

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そらみんな西野さん好きになるわ。
雨に濡れている。
レトロな雰囲気のある丸眼鏡。
どこか怯えたような、戸惑っているような表情。
完璧だよ。言うことないよ。あんた最高だよ!!
冒頭から完璧なものを出されて掴みはバッチリでした。


0:25 佇む橋本さん

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シンメトリー気味な景色の中に一人佇む橋本さん。
画面全体がとても美しいです。
このMV、シンメトリー気味な画面が結構多いんですよね。
監督を担当された柳沢翔さんが、アンバランスさの中に美しさを作り上げる方ではなく、画面全体で綺麗にバランスを整えて美しさを演出される方なのかな、と思いました。


1:51 対峙する『人間』と『棘人』

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ここもシンメトリーな画面の美しさが際立っています。
そういえば、劇中において人間は『青』、棘人は『赤』で衣装の色が統一されていますね。
2ndアルバムである『それぞれの椅子』のジャケットコンセプトからの一ネタ。
とてもわかりやすいです。わかりやすさ大事。


2:09 人間側、桜井さんの表情

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棘人と人間の間に明確な心理的隔たりがあることを一発で示したキャプテンの表情。
目の奥が笑っていないように見える感じが素敵です。
キャプテン程ではないけど、曖昧な表情を浮かべている生ちゃんもいいです。


2:15 凛とした橋本さんの表情

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本っ当に美しいです。


3:13 棘のアップ

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僕は情報なしでこのMVを見始めたので、棘人という設定に関しては本当の異形なのか、あるいは何らかのメタファーなのかというのがよくわかってなかったんですが、本当に棘が出てしまう人たちだったんですね。
この棘、感情の起伏によって出てくるということは、この時、橋本さん演ずる棘人の女性は、西野さん演ずる少女に対して、緊張や恐怖なんかのネガティブな感情を抱いていたのかもしれないですね。
まぁ、『儀式の練習だから出してた』という身も蓋もない考え方もできますが。


3:33 人間を傷つけてしまった棘人の少女

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人間が棘人を恐れているように、棘人もまた人間を恐れていることがわかるシーン。
あまりにも空虚な齋藤さんの表情が、互いの隔たりの大きさを示しているようで素敵でした。
褒め言葉ですが、齋藤さんは笑っていない表情の方が美しさが映えますね。


4:02 呆けたような若月さんの表情

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ここで何故若月さんがアップになったのかはまだ自分なりに解釈できていないんですが、この後人間側の生田さんもアップになっているので、それぞれの側のキャラクターたちが、橋本さんと西野さんの交流に驚くシーンなのかな、と思っています。
こういう無防備な表情の若月さんはなかなか見る機会がないので、貴重な瞬間だと思います。


4:03 姉御的立ち位置の白石さん

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これ撮った瞬間がよくなかったな。
この後、白石さん演ずる棘人の女性が、橋本さんと西野さんの交流を見て薄く微笑むんですよ。
そこを撮りたかったんですが。
今回のMVで、白石さんは正直そこまで出番が多いわけじゃないんですが、こういった要所要所で姉御的な振る舞いを感じさせる役を担っています。
そんな新鮮な感じがよかったですね。


4:31 切符の行き先

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帝都大戦ギャグ。
いや、まぁギャグじゃないんですが。
ゲストの嶋田久作さんに引っ掛けたネタなんでしょうね。
橋本さんがいつまでもこの場所にいるわけではない、ということの暗示でもあるのかな、というシーンでした。


4:40 棘人の立ち位置

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棘人が劇中の世界においてどういう扱いを受けているのかがわかるシーンです。
これまでも、セリフやキャラクターの演技で浮き彫りにはなっていたんですが、ビジュアル的なダメ押し。
完全な危険動物扱いなんですね。


5:12 棘刀式

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劇中における重要イベント、『棘刀式』開催の瞬間です。
この赤く、暗く、美しいイメージは鮮烈でした。
この後の舞台から飛ぶ橋本さんを後ろから映した赤も美しかったです。


5:44 文庫本の挿絵

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橋本さんと西野さんのそもそもの交流のきっかけとなった文庫本の挿絵。
これ、恐らくは貞本義行さんによるものだと思います。
公式な発表がないので断定はできませんが、多分間違いないんじゃないでしょうか。
となると、10/20の1:30での貞本さんのツイートを見るに、発表以前から橋本さんの卒業のことはご存じだったと思われます。
ショックだったろうなぁ・・・。


5:54 超クールな白石さん

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美しいにも程があるだろ。あと衛藤さんごめんなさい。


6:35~ ダンスシーン

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ここからはダンスシーンになるんですが、キャプテン、中元さん、星野さんの表情がとても素敵でした。
特に中元さん、物語中での出番は残念なことにほぼ無かったんですが、この表情が最高に可愛くて、出番の無さを吹き飛ばして余りあると思っています。
星野さんの憂いを帯びたような表情も、普段はなかなか見ることのできない瞬間でした。


6:53 生駒里奈という人

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『あんた今回の主役かよ!!』
最初にこのMVを見た時、思わずそうツッコんでしまいました。
それぐらい、この時の生駒ちゃんは凄いです。
前々から感じていたんですが、ダンスパフォーマンス時における生駒ちゃんの身体能力や表現力は、乃木坂においてはトップクラス・・・というより、個人的には群を抜いたトップだと思っています。
見る者を惹きつけるパワーの強さが半端じゃないです。
生駒里奈、この人がどこまで進化していくのか、本当に楽しみです。


7:50 ラストシーン

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ダンスシーンを経て、物語としてもラストシーンです。

ここでの橋本さんの衣装、白なんですよね。
赤でも青でもなく、白。

劇中の世界において、赤は『棘人』、青は『人間』とわかりやすく分けられていたんですが、それはつまり、「この世界には赤い人青い人しかいない」ということなんですね。ツッコミどころがあること承知の僕の極端な解釈なんですが。
そんな世界の中で白を着る。つまり、その世界の中の人間ではなくなる。

乃木坂46という世界の中の人間ではなくなる、ということの表現なのかな、と思いました。

ラストの橋本さんが、切ない感じでもなく、儚い感じでもなく、大きく微笑んでいてくれたことが、とても嬉しかったです。



・・・以上、結局20シーン分ダラダラと好き勝手に語ってみました。

物語上の明確な脚本は存在するようですし、間違った解釈も多々あるとは思いますが、色々と考えたり捉えたりするところの多そうなMVでした。
橋本さんのソロ曲『ないものねだり』のMVも解禁になっていないし、残りの曲とそのMVの解禁、そして発売まで、まだまだ楽しみは続きそうです。